使い捨てコンタクトで心をつかむための施策
心の問題を克服するためのエネルギーや、自信をつける手段は何でもいい。
仕事でも、感動することでもいい。
そうした手段の一つに、メイクがあってもいいわけです。
ですが、メイクを教えていただくにしても、メイクに哲学を持っている先生とそうでない先生に教えていただくのでは、受けた結果が絶対に違う、と私は思っています。
精神を病んでいる方というのは、そうした内面的なことには非常に敏感に反応します。
そういう観点から、かづき先生にメイク教室の講師をお願いしました。
ちょうどK先生と私が出会った時期だと思いますが、先生は、心を病んでひきこもってほとんど反応を示さない方にメイクをした頃でした。
その方は、何年かぶりに笑顔を見せたそうです。
K先生は、それで心へのメイクの作用にも大変興味を持たれていたようです。
たしかに、自分がきれいになることで、自信をつけ、前向きに生きていくための糧にすることもあると思います。
では、全ての人がそうかというとまた違って、いわゆる「きれい」ではないということが直接病気の根に深く関わっているのは、比較的若い方だと思うのです。
それも一人ひとり、メイクによる心への影響の出方が違うので、個別に考えていかなくてはなりません。
ただ単にメイクをしてきれいになった、嬉しい、だけではすまされない、と思います。
先生の講座を受講した中に、ある50代半ばの女性がいました。
彼女は、自分の言いたいことですから、ある程度病気の原因を把握して、継続的に付き合っているスタッフがいるというその上でその人がステップアップするために、先生からメイクを教えていただく今のところいいのではないかと私は考えています。
「化粧を落としたくないわ」とそれは大喜びで、その直後、疲れちゃって眠ってしまいましたが……。
彼女の場合、薬を飲んで精神状態をある程度コントロールしているので、非常に疲れやすいのです。
その状態で、自分自身を一生懸命にアピールしたから、ぐったり疲れてしまったわけです。
それくらい興味を示し、大喜びしたにもかかわらず、彼女はメイクに対してはそれで終わり。
つまり、きれいになったということと、病気の根っこが直接結びついていかなかった、と私は考えます。
私が感じているのは、メイクによる心のリハビリは、特に思春期の発達過程で精神的に挫折していたり、あるいは思春期をクリアできないで人間関係でトラブルを起こしているというようなタイプの精神障害の方にかなり効果があるのではないかな、ということです。
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